title :
氷と微笑
そういやタンパク質なので冷やすと固まりますな。(だから何が)
「オレ、その青いやつを食べてみたいな」
「ブルーハワイ、って言うんだヨ、レイ。ボクはメロンにするネ」
「おれはイチゴかな。練乳をドパーッとたっぷりかけてくれよ」
テーブルの上に並べられた色とりどりの液体。赤や青、緑といったほぼ原色に近いシロップを眺めながら、それぞれが好きなリクエストを口にする。
「ええい、一度に言うな!しかも何故貴様らの分まで作らなければならん!」
テーブルの反対側で、年代物の手回しかき氷機の準備をしながら、カイが二人を指さし叫んだ。
「いいじゃナイ?ついでなんだカラ~」
「そうそう。それにおれらじゃその機械壊すかも知れないけど、それでもいいか?」
「ぐっ……」
カイが歯噛み、振り切るようにかぶりを振って、冷凍庫から氷柱を取り出しセットしてゆく。
そもそもはレイが見たテレビ番組で、「夏の風物詩『かき氷』を考える!!」という特集が組まれていたことがきっかけであった。
『純氷と呼ばれる透明な硬い氷を手回し式のかき氷機で削ると、うまく氷と空気が混じり合って、ふんわりとした良いかき氷ができる』んだぞ、と、テレビの受け売りのまま主張するレイに説き伏され、どこぞからカイが借り受けてきたものである。
「そういう事らしいから、頑張ってくれ、カイ」
もちろんレイの願いを叶えるのは嫌ではない。むしろレイが喜ぶのであれば何でもしてやりたいと思う反面、オマケの二人にまで作ってやるのは気が引ける。確か今日は二人とも帰りが遅いと言っていたのに、どこから聞きつけてきたのか。
複雑に入り交じった想いを抱えながらも、カイは器をセットし、機械に備え付けのハンドルを回すした。
据え付けられた氷がくるくると回転し、白い粉のような削り氷が器に山を作ってゆく。
「うわぁ……テレビと同じだ……」
食い入るように見つめるレイに、ハンドルを回すカイの手も早くなる。
いちど器を取り出してから青いシロップをかけ、また機械のなかに戻して上から白い氷をもういちど被せた。
「ほら、できたぞ」
「ありがとう、カイ」
満面の笑みを浮かべながら恭しげに器を受け取るレイ。
「融けないうちに食べろ」
「あっ、うん!じゃぁ、いただきまーす」
先端に小さなスプーンついたストローで一口掬い、口の中に入れる。
「冷たくて美味しい!」
「いいなぁレイ。おれにも一口くれよ」
「ボクもひとクチ~~」
「ええぃ!貴様らにも作ってやるから大人しくしてろ!」
それから数十分後。
「オレ、次は抹茶にアイスを乗っけたやつがいいな。その次はレモン味にしようかな?それとももう一回イチゴにしようかなぁ……?」
「…………ひー、ふー、みー……?」
次々と注文をしては出されたものを軽く平らげてゆくレイ、それとは対照的に手持ち無沙汰なのかレイの前にうず高く積まれた空き容器を数えていくタカオ。
テーブルの反対側ではカイがかき氷機のハンドルを回し、マックスが上からシロップ類をかける、といった流れ作業ができあがっていた。
「……いい加減にしろ、レイ」
「いくらなんでも食べ過ぎダヨ?」
「だってまだ氷が残ってるから食べちゃわないと勿体ないだろ?」
「まぁ、確かにあと2~3杯分くらいは取れるだろうが……」
「でももう10杯は食べてるぜ?」
「大丈夫?レイ」
「大丈夫だって!オレ胃腸には自信があるから」
そもそも食べる事に関しては人一倍執着を持つレイである。しかも自らがリクエストしたかき氷である。誰も口を挟むことなどできる筈もない。
渋るカイに、マックスがそっと耳打ちした。続けてタカオにも耳打ちすると、三人でニヤッと妖しい笑みを浮かべた。
「……作ってやってもいいが、そのかわり全部食べるな?」
「うんっ!」
「少しでも残したらお仕置きネ~」
「ああ、何でもいいさ。絶対残したりなんかしないからな」
「おっし。じゃぁ練乳イチゴとレモンでいいか?」
「もちろん」
「それじゃレイの為にスペシャルでゴージャスなかき氷作るネ~」
ちょっと準備してくるから待ってて、と言い残して三人は台所を離れ、奥に消えた。
(…………?スペシャルなかき氷……??)
マックスの言葉に厭な胸騒ぎを感じてから数分後、三人が戻ってきた。マックスの手には液体が収められている透明な瓶とペットボトルのふたつが握られており、小さいほうの瓶には白っぽい液体が、2リットルのペットボトルには黄色い液体が入っていた。
「待たせちゃったなレイ。カイの奴がなかなかさぁ……」
「木ノ宮!余計な事を言うな!」
「マァマァ、そんな事より早く作ろうヨ♪タカオ、コレ冷やしておいて」
マックスはペットボトルをタカオに渡した。さきほどまで氷塊が入っていた冷凍庫の空きスペースにペットボトルが収められる。
「出したてだから冷まさないとな」
「何がだ?」
「レイは気にしなくてもダイジョーブ。すぐわかるカラ♪」
「???」
事態がよく飲み込めないレイをよそに、三人はかき氷を作ってゆく。削り氷を器の上に盛ると、上から赤いシロップをかけた。
「ほーらレイ、スペシャルな練乳ダヨ~」
マックスが手にしていた小瓶をレイに見せつける。
確かに中には練乳のような白濁の液体が詰まっていたが、練乳だとすれば明らかに色が薄いような気がするし、色の濃さも均一ではないような気がした。
「せっかくだから全部かけちゃってもいいか?」
「あっ、あぁ……」
タカオに促され、レイはわからないままに頷いていた。
白いスペシャルな練乳は氷の上に垂らされ、一筆書きの線をなしてゆく。
「出来上がりネ~」
確かに見た目には練乳イチゴと呼ばれるものとほぼ同じである。
しかし、何故か本能が食べることを激しく拒否している。
(どうしよう。せっかくみんなが作ってくれたのに……嫌な予感がする)
スプーンを手にしたままうんうん唸っていると、
「どうした。食べないのか?」
カイに急かされ、渋々レイは氷の山をスプーンで一掬いし、目を瞑って口に含んだ。
「ドウ?」
「……美味しい……けどそんなに練乳の味はしな……んん?」
シロップで誤魔化されてはいるけれど、過去にどこかで味わったことのある苦みを伴った食感に、思わず咳き込み、吐き出しそうになる。
(……これって……どこか……)
「こっちのも食べてみろよ、レイ」
テーブルの上にはいつの間に作っていたのか、もう一つのリクエストである氷レモンが出来上がっていた。白い粉のような雪の上に鮮やかな黄色が映えている。
吐き出したくなる衝動を抑えながら、レイ大きめの塊をスプーンで掬い口に含んだ。
「……んっ!?がっ、おぇッ……!」
甘い爽やかな味を期待していたレイを裏切るかのように、塩辛い感覚が容赦なく口内を満たしてゆく。
喉がねじ曲げられそうになり、思わず手近にあった空き器の中に吐き出してしまう。
「げふッ、ごほっ…………なんだコレ!?」
「エ?スペシャルなシロップだヨ♪」
「マックス!さっきもそう言っていたけど、何がスペシャルなんだ何が?」
「それはネェ、『絞りたて』っていう事ネ」
「……まぁ、この場合であれば、『出したて』という方が正しいだろうな」
「そういうこと。何だかわかった?レイ」
練乳の食感……
塩辛いシロップ……
……出したて?
レイは練乳と呼ばれたモノの残りをスプーンで掬い、クンと匂いを嗅ぐと、僅かに栗の花の匂いがした。また氷レモンの方からはアンモニア臭が漂い、明らかにシロップとは異なるものであった。
漸くレイは全てを理解した。
練乳と呼ばれていたものは、おそらく三人の精液であり、シロップと言っていたものは、おそらく三人の尿水であるのだろう。そう考えると何もかもが符合する。
レイはそのままスプーンを氷の中に戻した。
「あれ、もう食べらんないのか?」
「だってこんなの食べられる訳無いじゃないかっ!」
「レイ~♪残したらお仕置きダヨだって言ったよネ?」
「そっ、それはッ、だけどこんな……」
「では……お仕置きだな」
カイの言葉を合図に、三人がレイに襲いかかった。
「うわッ!」
あっという間にレイは着衣のまま、ロープで身体中を縛り上げられてしまった。四つ這いで尻を高く上げた格好で拘束されてしまう。
「やだッ!どうして……」
「だってせっかく作ったかき氷をレイが残すからいけないんだぞ」
「そうそう。残したらお仕置きダヨ、って言ったネ?」
「一度誓ったことを軽々しく破るつもりか?」
部屋の片隅からシリンダーの付いた浣腸器が持ち出されるのを見て、レイの目が怯えで潤む。
「それは……嫌だッ……やめてくれ……」
レイはカイの方を見て、すすり泣くような声で言った。
「いつもやっている事だ。恐い事はないだろう?」
カイは諭すように言いながらレイのズボンに手をかけ、捲るように下着ごと下へ引き摺り下ろした。柔らかなレイの双丘だけが剥き出しになり、外気に晒される。
「やっぱ悪い子にはお仕置きだよな」
タカオは冷凍庫の中で冷やしておいたペットボトルを取り出し、レイの眼前でボウルの中に移した。中の特製シロップは短期間でも粗熱が奪われており、注入したとすれば体内から冷やされるであろうことは容易に想像ができた。
「いやっ、それは、いや……」
ガラス製の浣腸器にシロップが吸い上げられてゆく。それを見るレイの表情が変わった。
気の遠くなるような恐怖がこみ上げ、何とか逃れようと必死に身を捩らせるが、二人掛かりで押さえつけられ、逃げることもかなわない。
「逃げちゃ駄目ネ♪」
「せっかく用意した特製シロップだもんな。下の口からじっくり味わえよっ」
浣腸の手伝いをするタカオが言った。
ピシャとレイの双臀をはたいてから、荒々しく臀丘を割り開いた。
「やだっ、そんなのいや、いやだッ」
レイは恐怖に引きつった声で泣き叫ぶ。カイの眼の前に突き出されている双臀が左右に揺れた。
「暴れちゃ駄目ダヨ♪」
こんどはマックスがピシャッとレイの双丘をはたいた。白い柔尻が、じんわりと赤みを帯びた。
嘴管の先がレイの秘所に触れ、反射的にキュッと窄まった。
「ひッ……はぁッ……」
嘴管でジワジワと貫かれてゆく感触に、レイの口から悲鳴にも似た喘ぎ声が漏れる。
「や、やだッ、入れないで……」
「駄目だ。お仕置きだからな」
「た、たすけッう、ううッ……」
レイは思わず息をのんだ。異常な冷たさが、繊細な神経を襲う。
「つめたッ……はぁぁ……つめたいっ……」
腸内を逆流してゆく冷たい感触が流れ込んでくる。
「そりゃあ、さっきまで冷凍庫で冷やしてたからなー」
「でも時間無かったから、そんなに冷えてない筈ダヨ?」
「どうなんだ?レイ」
ポンプを押しながらカイが問いかけるが、レイには答えている余裕など無かった。
「ひッ、冷たッ……やだっ、やめてッ」
「冷たいとそれだけ効き目が良くなるネ♪」
「そういやいっつも暖かいものばっかりだったから、丁度いいだろ?」
「そのうち、自分からねだるようになるかも知れないな」
クククッと笑いながら、ポンプを押す力を込めてゆく。
「う、ううっ……入れないで、入れないでッ、はあッ……」
レイは泣きじゃくった。
こんな目に遭わされる位なら、かき氷を食べたいなんて言い出すんじゃなかった。後悔しても、もう遅すぎる。
秘所を襲う氷のような冷たさが、躰中をジワジワを覆い尽くしてゆく。レイは、全身をガクガクゆさぶって泣き叫んだ。
「ア!そろそろ交代じゃナイ?」
シリンダーが三分の一ほど押し込められた時点で、カイにかわって今度はマックスがポンプを押し始める。
マックスは意地悪く、嘴管でレイの秘所を掻き回すように弄りながら、グイグイとポンプを押した。
「はッ、はぁッ……いや、もう、入れないでッ……」
「だって折角レイのために用意したんダヨ?ちゃんと味わってよネ」
明らかに愉しそうな面持ちで、緩急をつけてレイの中に液体を入れてゆくマックス。
「う、ううッ……、入れ、はぁッ」
注入を受けるたびにレイは呻き、身体中から脂汗が滲み出た。
冷たいシロップを飲まされた尻の奥で、微かな異変が起きていたのである。
「お腹が……苦しい……もう……やめッ……ぐぁッ!」
レイの声は必死の色を帯びた。だが、それでも行為が中断されることはなかった。
薬液が残り三分の一を指したところで、注入役が三たび交代し、タカオの番になった。
「辛いんだろ?レイ」
天の助けとばかりに、レイは大きくかぶりを振った。
襲ってきた排泄感は限界に近づき、秘所が外側に開きかかっているのか感じとれた。もう一刻の猶予もない。
「じゃぁ、早く終わらせてやるからな!」
ハハハッと笑いながら、全力でシリンダーを押し込めるタカオ。
「うぐッ……はぁッ……」
移動してきた内容物が、勢いよく注がれる液体に押し戻される。腸が爛れるような苦痛に、泣き崩れた顔が急激に蒼ざめ、唇がワナワナと震えた。
「お願いだッ……お手洗いに……いかせて……もうッ……」
「あとちょっとだから!」
タカオの手に一層力が込められた後、ようやく空になった浣腸器を引き抜いた。
「はぁぅッ……」
荒々しい便意がレイの躰を駆け下り、気も狂うような荒々しい便意となって渦巻く。
「あ、あぁ……お手洗い……いかせて……」
ギリギリと締め付ける便意は、もうそこまで駆け下ってきている。じっとりと汗に濡れた双臀が無意識にブルブルと震えていた。
耐えきれず、レイは泣き声で哀願した。
「どうする?」
「ボクは構わないケド……せっかく作ったの勿体ないよネ♪」
「……それもそうだな」
カイはレイの柔尻を撫でつつ、ズボンを元の位置に戻した。
「食べ残しのかき氷、全部食べたら行ってもいいぞ」
「なっ……!?」
「イヤならそのままダヨ♪」
「どうするー?」
最早一刻の猶予も無い。このまま排泄してしまい惨めな姿を晒してしまうことを考えれば、あと少し我慢した方が耐えられる。
「食べる。全部食べるからっ!そうしたら行ってもいいんだな?」
「……ああ」
ロープを解かれ、椅子に座らせられると、注入された液体が重力で下へ落ち、より一層激しい重みをレイに加えた。
しかも、器に盛られたかき氷は既にかなり溶けていて、練乳イチゴだったものは精液入りのイチゴ水に、氷レモンだったものは水で薄まったただの尿水と化していた。
レイはほんの一瞬躊躇したものの、意を決してイチゴ水の器を両手で持ち、口を付けて一気に飲み下し始めた。
「ん……くっ……」
溶けた氷がイチゴのシロップと混ざり合い、適度な甘みを舌に伝える。時折精液が喉奥に絡み付き、咽せ込みそうになる。
「ごふッ……ん……ッ……」
レイは精液が口元から漏れ落ちるのも気にせず、ただただ飲み込むことだけを考え、一気に飲み干した。
「……くはぁ……ふぅ……」
脂汗と精液まみれになり、悩ましい煩悶の表情をしながら、レイは三人を見た。
「あと一つだぜ、レイ」
「レイ、ファイト~♪」
腹部を襲ううねりは低い音を立て続け、少しでも気を抜いたら漏れ出してしまいそうになる。
レイは尿水で満たされた器を持ち、口を近づけた。
「うぇ……うぐ……」
多少薄まっているとはいえ、ビリビリとした刺激が口内に充満する。冷えているため、アンモニア臭がそれほどきつくないのは不幸中の幸いだった。
いつまでたっても慣れない味に一度口を離すレイ。
しかし、呼吸を整えた後、再び器に口を付ける。
「うぐっ……うぐ……」
液体を飲み込むたびに、嘔吐感がこみあげてくる。
三人が向ける視線の中、レイはただただ必死に器の小水を飲み続けた。
「んぐッ………………はぁッ……」
ようやく全てを飲み干したレイは息も絶え絶えに喘いでいた。
「頑張ったな」
「すごいネ!レイ」
「もう、駄目……」
絞り出すように呟くとレイは、最後の気力を振り絞って椅子から立ち上がった。
「ご褒美に、トイレまで連れて行ってやる」
「わぁッ!?」
ヨロヨロと覚束ない足取りで歩くレイを、カイが後ろから抱えるようにして抱き上げた。
「ゆ、揺らすなッ……ぐッ……」
「ア、お姫様ダッコ、って奴ネ?」
「よかったな!レイ」
顔面蒼白のレイは両手をカイの首に廻し、しがみつきながら必死に排泄欲と闘っていた。カイが歩く度に身体が揺すられ、注入された液体が波打つ。衝撃で思わず漏らしそうになり、レイは腰をガクガクと揺すった。
カイに抱かれたまま廊下に出てから暫くして、ようやくトイレのドアがレイの視界に入った。
(ああ、ようやく解放される……)
今までピンと張りつめていた緊張感が、ふいに一瞬緩んだ。
レイは、秘所の痙攣を自覚した。溢れ出ようとする便意は、もう、耐え得る限界を超えていた。
(もっ、もうだめだ、どう、どうしようッ……)
絶望感がレイを襲った。
「あッ……もうッ……」
「ん?どうした」
レイの声に反応し、立ち止まるカイ。
「ちがうっ……はやくッ……あ、ああッ……ああぁッ……」
あと一歩のところで歩みを止められ、泣き声を振り絞りながら先を促すレイだったが。
「だめだッ!降ろせッ、カイ」
もう押し留めることの出来ない激流が、腸内を一気に駆け下りる。レイは最後の気力を振り絞るように言った。
次の瞬間、激しい発作が生じたように、汗みどろのレイの身体が大きく震えたかと思うと、破局を告げる奔流が、音を立ててレイの体内から吐き出された。
「あっ、あぁッ、見ちゃ、駄目だっ……」
いったん漏れて堰を切ったものは押し止めようも無く、大きな音を立てて迸った。
とうとう堪え切れずに、レイは着衣のまま、排泄を始めてしまったのである。
「見るなッ……見ないで……」
噴き出る水流はレイの下着を余すところ無く濡らし、スボンに吸収しきれる筈もなく床へにボトボトと垂れ落ちた。
鼻を摘みたくなるような臭気が充満する。
「うわっ、キタネエ!」
「あとチョットだったのにネ~」
タカオとマックスが囃し立てる間にも、濁った液体はレイから滴り落ち続けた。カイの足下に茶色い水溜まりができてゆく。
「……あぁ、駄目、駄目だッ……ああぁッ!」
甲高い声を響かせたと同時に、ガクンとレイがのけぞったかと思うと、レイから滴る液の量が勢いを増した。
すでに大量の水分を摂取していたレイは、もうひとつの排泄欲求が呼び起こされ、レイの性器から尿水が漏れだしたのである。
「アレ、もしかしてレイ、オシッコしてる?」
はじめは僅かな量だったが、それは次第に大きくなり、清流となって下着の中へ漏らしてゆく。
やがてレイの股間から小水が溢れる様子が、外からもはっきりと窺い知れるほど激しい迸りになった。
「スゲー……レイ……」
タカオは譫言のように呟いた。
滝のような流れがようやく止まった時には、レイはぐったりと放心した様子だった、
レイの目に浮かんでいた涙が、頬を伝った。口の端から涎を垂れ流し、レイは惚けたように天井を見つめていた。
前と後ろの両方から垂れ流す様子を見続けたカイが、レイを腕に抱えたまま、耳元で囁いた。
「……こんな粗相をするような奴には、またお仕置きが必要だな」
グッタリと恍惚の余韻に沈みながら、レイは身も心も委ねきったように、顔を綻ばせながら小さく頷くのであった。
(終)
…雑菌が繁殖する可能性があるので、「出したて」が良いと聞きました。(何が)