title :
因果は巡る糸車
次世代×旧世代。年の差なんて……?
「どう?きもちいい?」
「マコトくんっ……や……止めッ……」
自分より一回り以上も年下の少年に組み敷かれ、どうしてこのようなことになってしまったのか……などと考えている余裕はレイにはなかった。
乳首をペロペロと舐め廻される度に、永い間忘れていた快感が微弱な電流のように全身を貫いてゆく。
レイは手を口に当てて漏れようとする声を抑えるのがやっとだった。
「だ、ダメッ……これ以上は……んんッ!」
相手がタダの見知らぬ子供であれば振り解いて逃げることは容易い。しかし相手はタカオの息子である。昔のタカオに瓜二つの顔をして、真っ直ぐな目で見つめられてしまうと、どうにも分が悪い。
「でも、父さんが言ってたよ。ここがこうなるのはきもちいい証拠だって」
「なっ……んぁッ!?」
硬直した分身をいきなり握られ、衝き上がってきた快感が呻き声と共に先走りの液を吐き出してしまう。
(どうして……でも……どうしよう……)
ぐるぐると沸いては消える考えを頭の中で巡らせながら、レイは愛撫に耐えようと必死に別の事を思い描いていた。
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遡ること数時間前-。
第25回スーパーバトルトーナメントが無事閉会し、参加者、観覧者のそれぞれが家路に向かう頃、レイ一家はタカオ一家と共に会場を後にしていた。
レイにとってみても久々の日本でもあり、『ウチならいくらでも泊まっていって構わないから、折角なんだから観光して行けよッ』というタカオの言葉に甘え、木ノ宮邸へ泊まらせてもらう事になったのである。
夕食を終え、風呂を借りようとしたレイだったが、『悪いレイ。今ちょっと手が離せなくてさ、マコトも一緒に風呂入れてやってくれないか?』と頼まれては断る訳にもいかず、二人で一緒に入ることに。
「ねえねえ、父さんはおじさんと昔チームメイトだったんだよね?」
「ああ」
「父さんの話聞かせてほしいなー」
「ん?いいよ。どんな事が聞きたいのかな?」
「えっとね、父さんって強かったの?」
「ああ、強かったさ。世界チャンピオンだったからなー」
「おじさんより?」
「うっ……う、うん、まぁ、同じくらい、だった、かな?」
「へぇー、おじさんすごーい。じゃぁこんど相手してもらってもいい?」
「ああ、いいよ」
こうして湯船に浸かりながら昔話に花を咲かすうちに、二人はすっかり打ち解けていった。
「マコトくんはお父さんのことが好きなんだね」
「うん!大好きー!……あ、でもね、時々変わったことしてるんだよ」
「?それはどんなこと?」
「うーんと、母さんと二人でね、うーん、えーっとね、うまく説明できないからやってみてもいい?」
「え?いいけど……」
マコトに促され、レイは浴槽から出て洗い場に腰を降ろす。
「え?………ッ!!」
突然抱きついてきたマコトに、レイは唇を奪われた。大人のキスとは違い、小さな唇を思いきり押しつけられて、呼吸もままならない。
「このあと、父さんと母さんはゴロンと横になるんだー」
そう言いながらレイの上半身に全体重をかけて押し倒すと、身体を密着させ、乳首への愛撫を始めたのである。
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「だ、ダメッ!マコトくんっ……これ以上は……んんッ!」
「どうして?これっていけないことなの?父さんたちはいけないことをしているの?」
「そっ、そんな訳じゃないけど……くぅッ!」
言葉とは裏腹に、マコトの掌にしっかりと握られたレイの怒張は、より一層熱く硬く反り返っていた。
(あぁん、どうしよう…ッ、おれ、タカオの子供とこんなコトになってる……ッ!)
ぎゅっと手に力を込める度に、レイの上体がビクンと跳ねる。その反応が面白いのか、マコトは無意識のうちに肉棒を摩りはじめた。手が上下に動く度に、陰茎の皮が剥いては戻り、レイの先端から溢れんばかりの涎が垂れ流れてゆく。
「きもちいいんでしょ?」
「……ッ……んんッ!」
レイの意に反して、若々しいマコトの手淫に操られた身体は、しだいに歓喜の色に染め上げられてゆく。
(こ、こんなコト絶対いけないけど……でも……)
レイは何度ものめり込んでしまいそうになる自分を戒めるが、自分とも違う小さな掌が肉茎を擦るたびに、甘い痺れに襲われ腰がヒクヒクと応じてしまう。
「はぁッ……ダ、ダメッ、そんなに……」
そんなに動かしては駄目だと言いながら、長いこと味わうことのなかった快感が渦巻き始めたことにレイも気付いていた。
(どうしよう、よりにもよってタカオの子供なのに、エッチな気持ちになってきちゃった…)
「あ……あッ、んんッ……」
マコトはレイから発せられる声が徐々に変化していることに気付いた。それが色艶を帯びて感じてきたことだと理解するのはまだ先のことであったが、少なくともレイが気持ちよくなっている、ということだけはおぼろげながら推測できた。
「きもちいいんだね。もっとやってあげるね」
マコトは身体の向きを変え、顔面にレイの怒張がくるようにレイの下半身に寝そべった。両手で包み込むような輪をつくり、亀頭を細かく締め付けながら上下に擦ると、たまらずレイから歓喜の声が漏れた。
「……くぅ……あぁッ……」
相手がタカオの子供であるという意識はもはや消え失せ、レイは目を閉じて与え続けられる快楽の波に溺れていた。
マコトの手が動く度に、レイの呼吸が乱れてゆき、身体はほんのりとピンク色に染まってゆく。
(……なんてきれいなんだろう……)
マコトは、慎みを忘れて上ずった喘ぎを漏らすレイの声や、愉悦に激しく歪む表情を美しいと思った。この声を聞き、この表情を見るためだったら、どんなことでもできる。幼いながらも心からそう思った。
「ダ……ダ…メッ……も……うッ……」
「もう?どうしたの?」
マコトにはまだ精通の経験が無いため、レイ自身が限界に達しようとしている事を窺い知ることはできず、手を動かし続けながら無邪気に問い返した。
「手をッ…はな…し……ッ」
レイはなんとか手の動きを止めようと上体を起こそうとした。
身体の上で一生懸命奉仕するマコトの姿が視界に入り、過去と現在が交錯し、居るはずもない人の名を呼んでしまう。
「やめッ……タカオッ…あぁぁッ!!」
「…えっ?うわぁッ!?」
レイがひときわ大きな声をあげるのと同時に、怒張の先から白い精液が勢いよく噴き出した。それは肉茎が震えるたびに何度となく放出され、マコトの顔を汚していった。
「はぁ……はぁッ……」
射出を終え、快楽の波が急速に引いてゆくのに反比例して、レイの理性が落ち着きを取り戻し始めた。
「ああっ、マコトくん、ゴメン!」
「……マズイ~」
自らが放出したほとんど全ての精液が顔にかけられたため、その一部が口に入ってしまったのである。顔を顰めるマコトを、レイはシャワーを使い丁寧に濯ぎ流した。
「もう大丈夫かな?」
「ねぇおじさん、さっきの白いやつはなに?」
「えっ……学校で習わなかったかい?」
「うん」
「……大人になるとね、白いのが出るようになるんだよ」
「おれのオチンチンからも出るかなぁ?」
幼い少年によって達せられてしまったことの気恥ずかしさが思い出され、言葉に詰まる。しかしレイの身体に灯った火照りが、冷静な判断力をレイから奪っていた。
「……試してみるかい?」
「え?そんなことできるの?」
「そのかわり、今日のことはお父さんやお母さんにはナイショだよ?」
「うん!」
レイはマコトを浴槽の縁に腰掛け壁に凭らせると、自身も浴槽の中へ入り、まだ発育途中のマコト自身を指で摘んだ。まだ包皮に包まれたままの分身は、手で刺激を与えてやると、少しずつ徐々に膨らみ始めた。
「中まで綺麗にしようね」
レイは親指と人差し指で両側を持つと、ゆっくりと皮を剥き始めた。ピンク色の亀頭が次第に露わになってゆく。
「痛いかい?」
「いたくない…けど……変なカンジ」
「ほら、こんなに滓が溜まってる。綺麗にしないとね」
レイはマコトの股間に顔を寄せ、まだ幼いマコト自身をすっぽりと口に含んだ。
「んっ……くすぐったいよぉ」
マコトはくすぐったさから逃れようと足掻いてみるが、体格差がある上にがっしりと身体を押さえつけられては逃れようもない。
「……くぅんっ……」
レイは舌先で先端をチョロチョロと舐め回すと、マコトから喘ぐような上気した声が溢れた。亀頭に舌を這わせ、窪みのところから黄色くチーズ臭い滓を舐め取ると、今までよりもっと強く刺激を感じるのか、喘ぎ声がより一層大きくなった。
「……ぁっ……なんか……でちゃうよぉ……」
マコトは初めて与えられる快感にどう対応して良いかわからず、大きな目を見開き、口を半開きにしながら身体を捩らせている。
レイは若芽の根元を手で押さえながら、細い竿を口の中で上下に扱きはじめると、ひときわ硬く膨らんでいった。
「……でちゃうっ……あぁっ!」
口に銜えたままピストン運動を早めると、やがてすぐにマコトが甲高い叫び声をあげ、それとともに、マコトのはじめての精液がレイの口の中で弾けた。二度、三度と口腔内を打ち付け、若い青臭さが口中に広がった。
「ほら、これがマコトくんの出した『白いの』だよ」
レイはぐったりとしたマコトを抱きかかえると、放出されたばかりの精液を舌の上に乗せ、マコトに見せた。
「じゃあ、おれって大人?」
「そういう事だね」
レイはそう言いながら、味わうかのようにマコトの精液をゆっくりと飲み干した。やはりタカオのとは味が違うんだなと、遠い記憶に思いを馳せながら、無意識のうちにレイは指に唾液を絡め、自身の後蕾を揉みほぐし始めていた。
『あれ、まだ入ってるのかー?』
浴室の外から、二人を呼ぶタカオの声が聞こえる。あまりにも遅いので様子を見に来たのだろう。
レイは慌てて浴槽に浸かりながら、
「今日のこと、お父さんやお母さんには秘密だからね?」
ともう一度念を押して言うと、性の手解きを受けた感触が想い出され、マコトは恥ずかしそうにしながら黙って頷いた。
******
翌日。
レイとマコトの二人は木ノ宮邸の庭で仲良くベイバトルの真っ最中であった。
せっかくだから観光したいというレイ一家に、ガイドとして付いてゆく事になったタカオ一家。だがレイは日本にいた生活が長かったためありきたりの観光には興味が無く、一人で留守番するつもりでいたのだが、昨日のことが忘れられないマコトも、『ベイの練習をする』というもっともらしい理由を付けて強引に残ったのである。
「くっそぅ~!」
基本的に大人と子供という違いに加え、くぐり抜けて来た修羅場の数も圧倒的に差があり、何度やってもマコトは連戦連敗である。
そんな木ノ宮邸へ近づく人影があった。
ドランザーを右手に持ち、頬には親譲りのペイント。そう、カイの息子、火渡ゴウその人である。
ゴウは宿命のライバルであるマコトと決着を付けるべく木ノ宮邸を訪れる所だったのだが、庭先でベイバトルが始まり、様子を伺っているうちに、あっという間にマコトが倒されてしまったのを目撃してしまった。
(……あれは、誰だ……見覚えが……)
ゴウは、つい最近、親のファイルを盗み見た時の事を思い出していた。
(……そうだ……確か……元チームメイトの……金レイ)
厳重にロックがかけられた書庫内の、更に奥底に隠すようにして収められていた秘密の資料。写真の切り抜きを集めた資料や年代物のビデオテープに収められていた中身は、どれも人目に晒すのが憚られるものばかりであったが、ゴウを興奮させるのには充分すぎるほど刺激的な内容であった。
紙の資料は全てスキャニングして保存して、今はもう使われていない規格のビデオテープは火渡グループの修理センター経由で再生装置を入手し、デジタルメディアに変換して手元に置き、それらを自分を慰めるためのネタとして夜な夜な使っていたのである。
そんな矢先にマコトと闘うレイの姿が目に入り、ゴウの頬が不自然に緩んだ。
「貴様、おれと勝負しろ」
「カ、カイッ!?」
突然声を掛けられ、振り向けばそこには記憶の中のカイとそっくりの少年。しかも同じ声の上に服装からペイントまで瓜二つである。ただでさえタカオそっくりなマコト相手にベイバトルを繰り広げていたレイは、咄嗟にカイの名前を叫んでしまった。
「ええい!汚らわしい名前で呼ぶな」
「カイ……!?」
「あっ、ゴウ!いらっしゃーい」
「ゴウ?……火渡……ゴウ?カイの息子の!?」
「ようやく気づいたか、レイ」
レイは信じられないといた面持ちで、ただ呆然とゴウを見つめていた。
立ち振る舞いや横柄な態度、どれをとってもカイに生き写しである。
(……親子とはいえ、ここまで似るものなのかなぁ……)
「どうした?怖けづいたか!」
ゴウはシューターを構え、挑発する。
「……本ッ当に、変わらないなぁ……」
傲慢で強引なところも親そっくりだ。
レイはやれやれと思いながらも、久々にカイと本気でバトルができるような高揚感が沸き上がり、胸を躍らせながらシューターにドライガーをセットし、身構えた。
いくらゴウの腕が日本で一、二を争うほどであろうとも、今は現役を退いているとはいえ、世界を相手に闘ってきた相手には分が悪すぎる。何度か闘って返り討ちにあったあと、ゴウは2対1のタッグ戦をレイに申し込んだ。
それでも負ける訳がないと高をくくっていたレイだったが、互いの闘志が激しく衝突するうちに、マコトとゴウのビットに宿っていたドラグーンとドランザーが姿を現した。二体の聖獣に襲いかかられては然しものレイといえど一溜まりもない。なすすべもなくスタジアムの外へと押しやられてしまった。
三人がそれぞれ本気で闘ったバトルが終わり、レイも久々に本気を出したため、また聖獣を召喚したマコト、ゴウにも玉のような汗が額に浮かび、衣服へと滴り落ちていた。
全員汗だくになっていたため、マコトの提案により、今度は三人で風呂へ入ることになったのである。
「きのうも一緒にお風呂入ったんだよ。でね、面白いこと教えてもらったんだよ」
「面白いこと?何だそれは」
「うん。口だとうまく説明できないから、やってみせるね」
「マ、マコトくんッ……!」
マコトは昨日のようにレイの唇に自分のを重ね合わせ、そのまま思いっきり塞いだ。呼吸する術を奪われ、レイの腕がばたばたと宙を舞う。
「昨日はこんな風にね……」
レイを仰向けにさせ、マコトがペロペロと乳首を舐め廻すと、レイの口から喘ぎ声が漏れ始めた。もともと早熟な上に各種資料で勉強済みであったゴウは全てを理解した。
「なるほど。面白そうだな」
ゴウの手が既に熱を持ちはじめていたレイの分身に触れると、レイの身体がビクンと大きく跳ねた。
(ああッ、どうしよう……今度はカイの子供にまで……)
頭では抵抗しようとしたレイだったが、心とは裏腹に先走りの滴はレイの怒張からとめどなく溢れ出てゆく。
「だが、ちょっと邪魔なものが多すぎるな」
ゴウはレイの股間に指を絡め、陰毛を引っ張りながら言った。
マコトにそのままレイを押さえておくように指示すると、ゴウは浴室の片隅に置いてあったT字型のカミソリを手に取った。
「なっ、何を……?」
それを見たレイは不安気に訪ねるが、ゴウは返事をせずに着々と準備を進めてゆく。
ボディソープを手に掬い取り泡立てると、それをそのままレイの股間へと持って行き、陰茎から陰嚢、またその周辺部に至る陰毛の全てに塗りたくった。
「やっ、やめッ!」
ようやくレイは何をされようとしているのかを理解したが、上半身はマコトにしっかりと押さえつけられた上に、首筋や胸といった敏感な箇所を刺激され続けているため、振り解くことすらもできない。
「動くな。怪我するぞ」
ゴウがカミソリをレイの身体に押し当てると、いよいよ観念したのかレイの身体から抵抗する力が抜けてゆくのが感じ取れた。
ゴウは肌に当てたカミソリを引くが、濃く生い茂った雑草は刃に絡みつき、ほんの数回で使い物にならなくなってしまう。
「これではダメか……ずいぶんと濃いんだな」
コンプレックスを刺激され、レイは顔を仰け反らせた。
しかしゴウに言葉で責められるたび、レイは身体が疼くのを感じ、いたたまれなくなり唇を噛みしめる。
「くぅっ……」
どうして、こんな気持ちになるのかがレイにはわからなかった。不自然に舌が乾き、唾を飲み込もうとして、大きな音をたててしまいそうになる。
ゴウは再び浴室の隅から、今度はナイフの様な形をした剃刀を持ち出した。
「なっ、ひッ……」
濡らした剃刀の刃をあてがうと、冷たいその感覚にレイの身体がピクンと跳ねる。
ゴウはゆっくりと股間を剃り進めていった。刃が動き、聖地を露わにしてゆく。
レイは目を閉じ、動こうとしない。レイの意識がカミソリの当たる一点に集中する。
秘やかに乱れる息遣いから、レイが興奮していることが窺い知れた。
(……やはり、無理矢理、されることを望んでいるのか……?)
映像の中に収められていたレイの恥態、自ら望んだ訳でもなく半ば強引に交わらされて、それでもいつしか歓喜の声を上げてしまう、そんな情景が思い出される。
剃りすすむうちに、レイの怒張がより一層熱を帯び、鈴口からねっとりとした先走りの滴が溢れ出て行くことで、ゴウは確信した。
「ん……くッ……」
鬱蒼と生い茂った雑草が刈り取られ、柔らかな地肌が透けてくると、敏感なレイの肌がますます敏感にカミソリに反応してゆく。
陰嚢の裏から蕾のまわりにまで広がっていたものを全てを取り去るのにはかなりの手間を要したが、その間中、レイの肉塊は固くそそり立ったままの状態を保ち続けていた。
「これでいいだろう」
レイの下腹部へ湯を掛け洗い流すと、一本の産毛も残していないスベスベの地肌が表れた。
「うわぁ、ツルツルだ。おれたちと一緒だね」
「くぅッ……」
マコトの手が露わになったレイの肉棒に触れた。
抓んで裏から横から眺めてみたり、皮を掴んで亀頭に被せようとする度に、レイからくぐもった声が漏れる。鈴口の先端を押さえて尿道を強制的に開かせると、中から透明な滴が泉のように溢れてきた。
「早く白いの出ないかなぁ?」
肉茎を両手で持ち上下に扱くと、ピクッ、と怒張が動き、躍動がマコトの手のひらに伝わってくる。
「はぁッ、あぁ……」
知らず知らず、掠れた甘い吐息を漏らすレイ。
「舐めてやればそのうち出るだろう」
「ダメっ、マコト……く……うぅッ!」
マコトはゴウに言われるまま唇を押しつけると、舌先で先端の鈴割れを付き、舌腹でねっとりと絡ませてゆく。左右の手でゆっくりと熱棒を扱きながら、裏の筋へと舌先を伸ばしてゆく。
誰に教わったわけではなかったが、アイスキャンデーを舐めるように自然と舌が動いてゆく。
「こっちも頼む」
「あ、はぁッ……んぐッ!」
ゴウは自身を何度か扱いたのち、開きっぱなしになっていたレイの口へ、自らのモノを捻り込んだ。
「コイツはこうされるのが好きなんだ。な?レイ」
「そういえば、昨日おれも舐めてもらったよ。気持ちよかったー」
レイは頬を紅潮させ羞恥に身を震わせながらも、口を窄めて咥えさせられたゴウの肉塊を強く吸った。自然と唾液が溢れてくる。
「うんっ、うっんっ……うんっ……」
唇で扱くように頭を前後させ、小刻みに顔を動かすと、ゴウの怒張が一段とより大きく熱くなった。
「さすが慣れているだけあって上手いな」
ゴウの声に、レイは口内に頬張ったまま、ちらっと見上げた。
嗜虐の光を宿したゴウの視線が、強引にカイと交わらせられた時の表情にそっくりで、レイは胸が高鳴るのを隠せずに居られなかった。
「んぁっ!?」
マコトは大きく口を開くと、レイの肉茎の真上から唇を被せていった。精一杯開いてようやく咥えることのできたレイの亀頭を、括れに沿って舌を這わせた。
マコトの熱い吐息が亀頭を刺激し、チロチロと舌先で擽られ、煽られた興奮が限界を迎えようとしていた。
「んーっ!ん、んっ、んんッ!!」
レイが篭もった声で何度か叫び声をあげ、マコトの口内に白濁した精液が勢いよく噴射された。
「んぐっ!?」
幾度にも波打つ毎に発射される液体は、マコトの口腔壁に張り付き、汚染してゆく。
同時にレイの口内を征していたゴウ自身にも、射出の際に震える刺激が伝わり、極限へと一気に導かれていく。
ゴウは気持ち悪さに吐き出しそうになるマコトを制止すると、両手でレイの頭を押さえ、腰を前後させレイの口内を激しく責め立てた。
「くっ……出るっ!」
低い呻きのあと、ゴウはそのままレイの口内へ青臭い欲望を吐き出していった。
「んぐッ、んッ、ン…」
「まだ飲むなよ」
熱い迸りを存分に吐き出した後、ゴウはレイの中から肉茎を抜いた。レイの顔を上向きにさせ、片手で頬を挟み口を開けさせると、透明な唾液に混じって白い塊がいくつも浮かんでいた。
「いいぞマコト。この中に出してしまえ」
「ぁぁ……あぐッ……」
驚きでレイの目が見開かれる。
ゴウはレイ自らが放出した精液までも飲み込ませるつもりなのだ。だが拒否しようにも、子供とは思えない強い力で口元を押さえ付けられ、顔を動かすことすらできない。
我慢しきれない、とばかりにマコトが駈け寄り、レイの唇へ自分の顔を近づけた。
マコトの口腔内を満たしていた、自身の唾液とレイの精液とがミックスされた液体が、どろりと糸を引きながらレイの中へ落ちていった。
「アゥ……あぐッ……」
レイの口内で、レイの唾液とゴウの精液、マコトの唾液とレイの精液がブレンドされてゆく。
ゴウはレイと目を合わせたまま口元を押さえていた手を離すと、レイは覚悟を決めたのか、目を閉じ、口の中でぬるくなった液体を嚥下していった。
「んっ……」
やはり飲みづらく、一度ではすべて飲み込むことのできない精液を、ごくん、ごくんと音をたてて喉を通してゆく。
「はぁッ……はぁ、はぁ……」
ようやく全てを飲み干したレイの瞳は潤み、妖しい色香を湛えていた。
ゴウはレイの身体を仰向けにし四つん這いの姿勢を取らせると、指に唾液を絡め、レイの蕾へと差し込んだ。
そこは、さしたる抵抗もなくゴウの指を飲み込んでゆく。
「あっ……ああぁっ……」
二本、三本と指を増やしてゆくたびに、レイの口から感喜にも似た声が漏れだした。
昨日からレイの体内で燻っていた火種が燃え立ち始めたのだ。
小さな炎が揺らめいていただけだったのが、風に煽られたちまち大きくなり、野火のようにレイの全身に広がってゆく。
「なにしてるんだ?」
「……わからないなら見てろ」
「やっ、やめっ……」
口では拒否の姿勢を見せながらも、差し込まれた指が動き内壁を拡張するように刺激されると、レイは誘うように盛んに尻を振った。こらえきれずに呻いて身を捩らせる。
遠い記憶の片隅に押しやった筈の感覚が蘇り、ゴウに愛撫されている身体が一層燃えあがる。
「あ……ああッ……あッ……あああッ……」
レイはただ身体が融けてゆくような感覚に身を委ねてゆくだけだった。
「入れるぞ」
「いや……あぁッ……だめ……はやくッ……」
もはや自分でも何を言っているのかわからないが、何かを叫ばずにはいられなかった。
ゴウは再び熱を持った肉棒をレイの秘所にあてがい、ゆっくりと差し込んだ。
「ああッ!」
ジワジワと肛門を押し拡げてくる待ちわびたモノを与えられ、レイは眩暈を覚えた。熟れきった肉壁をえぐりながら突かれる感覚に、もっと深く繋がろうと自ら恥骨を押しつけてゆく。
「う、ああ、もっと……はああッ!」
深く突かれて、レイはのどを絞った。ずしりと貫かれる感触に、レイはまともに息も出来ないように口をパクパクとさせる。
「気持ちいいのか?」
レイは、ゆっくりと肛門を衝き上げてゆく肉感に酔い、返事をできる状態ではなかった。
「返事も出来ないほど良いという事か」
リズミカルに何度も肛孔を抉ってから、ゴウは何故かヌルリと肉棒を引き抜いてしまった。
「あぁッ……?」
昇り詰めようとした最中に引き抜かれ、名残惜しさにレイから艶やかな声が漏れる。
「欲しければ自分で動くんだな」
最早理性を喪ったレイにはなんの躊躇いもなかった。
レイはのろのろと上体を起こすと、剥き出しの恥部を、ゴウの雁首へと向けて身体を後ろへと動かしてゆく。
割れ目が鈴口に触れた。そのまま体重をかけ、先端を銜えてゆく。
「はあッ……あああッ!」
いっぱいに拡げられた粘膜が、肉棒と共に内へとめくりこまれる。
焼けつく灼棒のまわりにレイの秘肉がまとわりつき、ひくひくと蠢きながら吸い付いているのを感じた。
(あ……気持ちいいっ……)
レイは身体を前後に揺すると、詰め込まれた肉の塊を大きく出し入れさせた。
「ああ、もう……はぁッ、ン……」
鼻を鳴らして切迫を訴えるレイに、ゴウは後ろから貫き激しく暴れさせた。
「ああっ、だめ、もうッ!」
レイは恍惚の叫びを口から迸らせ、行きのような裸体をのたうたせて昇りつめてゆく。
「クッ……!」
潰れそうになる腰を強く押しつけられ、奥深く突き刺された肉棒の先端から、灼けた白濁が直腸に浴びせられた。
「あっ、熱いッ……カイッ、もう、イクッ!!」
それと同時に、手も触れていなかったレイ自身から、激しい迸りが噴き出し、浴室のタイルにいくつもの染みを作り上げた。
「おれもやってみる!いいだろ?」
ゴウと入れ替わり、マコトがレイの秘所にいきり勃つ怒張を押し込んだ。
ゴウが吐き出した精液が潤滑油となり、さしたる抵抗もなくレイの媚肉へと吸い込まれてゆく。
「あっ、気持ちいいっ!」
「もうッ、ダメ、タカオ、疲れた……」
レイの上半身が崩れ落ち、腰だけを高く上げた状態になる。
それでも直腸が震えるほど突かれ、レイは声を絞るような呻き声へと変化していった。
「あ、あっ、ン、ああッ……」
身体中の肉が爛れてしまうような甘い痺れがレイを支配してゆく。
「ああッ……あああ……駄目……止まらない……」
レイはいつしか三たび熱を持ちはじめた自身を無意識に擦っていた。マコトが腰の動きを加速する度に、レイも激しく指を動かす。
「ああ、出るっ、出ちゃうよぉ」
激しい刺激にマコトは堪えきれず、抑制を解き放った。ほんの数秒で射出の瞬間を迎える。
ペニスが脈動を開始し、濃厚な白濁液がレイの体内へと迸ったとき、レイの身体にも鋭い痙攣が走った。
「ああッ、もう、駄目っ」
荒い息をついていたレイの上体が大きく震え、迸りを吐き出すと同時に、腰の力が抜け、崩れ落ちてゆく。
同時にぬるり、とマコトの肉茎が抜け落ちた。ぽっかりと開いた秘所からは、二人の欲望の証である白濁液が溢れ出てくる。
「はぁッ、はぁ……はぁ……」
ゴウは快楽の余韻に浸り、悩ましい表情を浮かべるレイの顔を覗き込んだ。
映像で見た時の表情よりも何倍も綺麗だった。愛おしさがつのり、ゴウは思わずレイの頬に唇を押し当てる。
ハッとしたように、レイが目を開けた。顔を赤らめ、照れくさそうにゴウを見る。
「レイ………」
呼応してレイが何か言おうと口を開きかけたその時、マコトには玄関のドアがガラガラと開く音が聞こえた。
「あっ、父さんたちが帰ってきたみたい」
「……え、もうっ!?」
このような姿を見られては言い訳をすることすらもできない。レイは慌てて身体を起こし、取り繕おうとするが、ゴウに作業の手を阻まれる。
後ろ手に縛られ、浴室のドアへ向けて大股開きの姿勢を取らされるレイ。ゴウは逃げられないよう脚をしっかりと押さえつけた。
「な、何っ!?」
「駄目だ、離さない。おれのモノにする」
「あっ、ゴウずるい!おれもおれも!」
マコトもレイに抱きつくと、きつく唇を吸った。
二人を捜すタカオの声が徐々に近づいてくる。
長い夜が始まろうとしていた。
(終)
…雑菌が繁殖する可能性があるので、「出したて」が良いと聞きました。(何が)