title :   美味しい性活
「カイレイ甘めでH有」…甘くなっているのでしょうか…?











「駄目だって」

台所のシンクの前で夕食の支度をしていたレイが声をあげた。

「たまにはいいだろう?」

レイの身体を後ろから抱きしめながら、カイはうなじに唇を這わせてゆく。レイの身体から漂う香りがカイの鼻孔をくすぐった。

同居(カイに言わせれば、同棲)してから数ヶ月にもなる仲である。カイによって磨かれた身体からは、まだ少年でありながら淫らな色香が漂っているようですらあった。

普段のチャイナ服姿とは違って、半ズボンにタンクトップ姿という露出の高さに加え、髪をポニーテールのように一つに纏めていたことが、カイの欲情を掻き立てていたことにレイは気付く由も無かった。

「駄目だって言ってるだろ。ゴハンの用意をしてるんだぞ?」

野菜を洗う手を止めず、レイが言う。

「食事は後でいい」

髪を退け、舌先をうなじに押し当てながら、カイは抱きしめた腕を緩めた。右手でタンクトップの上からレイの乳首を軽く撫で回してゆく。

「駄目だって……どうしたんだ……カイ?帰ってからすぐ……こんな…」

レイの口から発せられる声が、戸惑いと混乱とで次第に弱々しくなる。

「しばらく御無沙汰だろう?欲しいんだ、お前が」

乱暴にタンクトップをまくりあげると、掌を差し入れ、素肌の上から乳首を探ってゆく。僅かな突起を指先で摘むように捕らえ、人差し指と中指の間に挟むようにまさぐった。

ほんの僅かに触れられただけで、先端が固く尖っていった。

「だ、駄目だ……ッ……」

口ではそう言うものの、レイは逃げようとはしない。

カイは左手を同じように忍ばせると、親指と人差し指の先で摘み転がしながら、左右の乳首を同時に刺激し始めた。

「馬鹿ッ……」

手にした野菜を落とし、レイが首をねじり、キスを求めてくる。カイは求められるままレイの唇を塞ぎ、摘んだ乳首を軽く押しつぶした。

「あッ」

塞いだ唇から吐息が漏れる。

左手で乳首を弄びながら、カイは右手で半ズボンを引き摺りおろしていった。ピンク色のブリーフに包まれた柔尻が露出する。透けて見える下着は綿製のピンク色で、小さめなせいか柔丘の半分は露出してしまっている。

それはレイがカイの部屋へ住むという時に、カイが用意したものだった。はじめのうちは女物と見まごうほどの異質な下着に渋っていたレイも、時が経つにつれ次第に抵抗感が無くなってきたのか、今では何も言わずとも普通に身につけるようになっていた。

カイは指先を股間の前面に這わすと、既に大きく膨らんでいる先端部分を撫で回した。

「あ……せめて……寝室で……」

レイが熱く上擦った声で懇願する。

「別にいいだろう?誰かに見られる訳でもない」

「それは……そうだけど……」

レイの声は弱々しい。

「それに久しぶりだからな。もうこんなになってる。寝室まで行く時間が惜しい」

カイはスラックス越しに、勃起している自身をレイの太腿に擦りつけた。

「カイ……」

カイの分身はもうはちきれんばかりに硬くそそり勃っている。

確かにレイにとっても久しぶりの感覚だった。カイが出張で海外に出かける際、休みのたびに日本へ戻ってこようとするカイを押しとどめるため、一連の仕事が終わるまでは禁止だと宣言したのはレイの方である。

その仕事がようやく終わって帰国でき、あとは会社で残務処理をするだけだ、と電話で告げられたのが今日の午前中。カイが帰ってくるまでに何か手の込んだ料理でも作ろう、そう思い買い物を終え調理を始めた矢先の出来事であった。

とにかく仕事を超特急で終わらせたであろうカイが、真っ先に身体へとむしゃぶりついてくるのを止めることができるはずもなく。

レイはシンクに両手をついて、上半身を前に倒すと、柔尻を突き出すようなポーズをとった。

それを合図に乳首を弄んでいた手をようやく離すと、カイは両手でブリーフの縁に手をかけた。そのまま一気に膝までズリ下ろすと、陽に灼けていない真っ白く柔らかな双臀が誘うようにヒクリと震えた。

カイは白い臀部を両手で強く左右に割り拡くと、柔尻に顔をうずめてむしゃぶりついた。

「そっ、そんなに拡げるなッ……」

秘めた匂いを嗅ぐかのように鼻が近付き、キュッと窄まった淫蕾に息を吹きかけられるだけで、レイの秘所が収縮を繰り返してゆく。

「や、やめろ……駄目ッ……」

口では否定しようとしても、レイは無意識のうちに腰を捩り、さらに突き出してしまう。

カイは長く舌を伸ばすと、唾液で濡れた先端でレイの割れ目に触れた。

「ハァッ……」

レイが小さな喘ぎ声を漏らすと、ヌルッとした滴が舌先に垂れてきた。粘り気のある、ほろ苦い淫液だった。

「……まだシャワーは浴びてないみたいだな」

「す、すまない。料理を作った後で入ろうかと……」

「謝る必要はない。……むしろその方がイイ位だ」

「カイの、へ、変態ッ…」

焦らすように割れ目の周囲を蠢いていた舌先が、ゆっくりと中央深くの入口に押し当てられた。先端を丸めてレイの体内に軽く押し入れると、それ以上奥深くには進めずに、唾液を中へと送り注ぐよう前後に動かしていった。

「ハァッ……」

漏れる吐息が徐々に荒くなってゆく。入り口を揉み解される感覚が焦れったいのか、レイは舌の動きに合わせて腰を振った。

「そうか?こんな所を舐められておいて、感じてしまっているお前のほうが変態じゃないか?」

「そ……そんな……こんな所で……感じてなんか……」

抗う声は弱々しく、かといって腰の疼きを止めることもできずに動揺している様子が伺い知れた。

「前にも言っただろう。お前はココで感じてしまう、淫乱な奴なんだ」

カイは中指に唾液を塗りつけると、解された蕾の中へゆっくりと潜り込ませてゆく。

「はぁッ……んぁぁッ!」

その途端、レイが一際大きな声をあげた。狭い入り口を指でこじ開けられる感覚に、レイの全身を快感が貫いてゆく。

「素直になってみろ。気持ちイイんだろう?」

(そんな……駄目だ……ッ……)

別の自分が叱咤するが、その心の声すら弱々しい。

「あぁっ!き…きもち…いいっ……」

慣らされた感覚、理性がぐらつき、倦怠感にも似た、だるいけれど痺れるような快感。

レイの身体を心地の良い快楽が漂ってゆく。

「どこが気持ちいいんだ?」

カイが耳元で囁く。荒い呼吸を繰り返したのち、消え入りそうなほど小さな吐息が漏れた。

「ソ、ソコ……」

「それではわからん。どこだ」

「……お……おしりの……穴……」

その途端、カイは指を一度レイの体内奥深くまで貫いてから、名残惜しそうな手つきでゆっくりと引き抜いた。

レイを覆っていた身体の震えが止まった。それと引き換えに大きなうねりに引き込まれるように、レイは腰をモゾモゾと動かし始めた。口からハァハァと荒い息を漏らし続けている。

「どうした?」

カイが意地悪く聞いた。

「ハァ、ハァッ……」

レイは呼吸を整えようとするが、疼き始めた身体は止めようにも止めることができない。そのことは、レイの身に嫌というほど叩き込まれていた事だった。

たまらずに、レイが切ない声をあげた。

「お、お願いだ、カイ……」

「お願い?なんだ?」

レイの声を聞きながら、カイの視線はレイの秘所を一心に見据えていた。淡いピンク色の肉壁が、ヒクヒクと蠢いている。

「な……なんでも……ないッ……」

「……なんでもない、か。……その割には」

カイは左手をレイの前面に潜り込ませると、すでに先走りの滴でドロドロになっているレイ自身を、ほんの一瞬だけ軽く握った。

「あぁッ!」

それだけでレイの声が跳ねる。レイから溢れだした淫汁はカイの掌にベットリと塗り付いていた。

「ここはこんなに喜んでいるだろう。正直に言ってみろ」

ハァハァと荒い息をつきながら、必死に言葉を絞り出す。

「で、でも…………カイに……嫌われたく……ない……」

「……嫌われる?」

思いもよらない言葉に、カイの表情が一瞬強張る。

「だって……こんなことされて……悦んでしまう……変態みたいなオレ……嫌われて……当然ッ……!」

カイは苦笑した。

レイは与えられる快楽を拒否していたのではなく、快楽を与えられ、痴態を晒すことで愛想を尽かされてしまうことを恐れていたのである。

そのようにレイの身体を仕込んだのはカイ自身であるというのに。

「嫌ったりする訳ないだろう。馬鹿」

「でっ、でも……ンァッ!」

カイは再び双丘を左右に割り拡くと、ヒクヒクと収縮を繰り返すレイの秘所に舌を埋めた。ピチャピチャと淫らな音があたりに響き、再びレイの身体が鈍い疼きに囚われてゆく。

「約束する。どんな姿を見たとしても、俺はお前を嫌いになったりすることはない」

「う……んッ……!」

ふたたび指に唾液を絡め、今度は二本に重ねて、再びレイの体内に潜り込ませた。グッと入り口を押し開けられ、括約筋が伸び拡がってゆく。

腰の辺りが痺れ、熱く疼きだす。その熱い疼きが、深奥をとろけさせ、レイを喘がせる。

「も……もっと……ちゃんと触って……」

白い尻を震わせ、熱い息を吐きながら、腰をせり出すようにレイが告げた。

「どう触って欲しいんだ?言えば望む通りにしてやる」

「も、もっと……もっと奥まで……掻き回してくれッ!!」

レイの言葉に満足そうに頷くと、カイはスラックスのチャックに手を回し、はちきれんばかりに固く反り返った怒張を取り出した。

「望みのモノをくれてやる。力を抜けよ」

カイは覆い被さるようにレイの後ろに立つと、入口の開いた秘所へと肉刀を当てた。

熱い塊がピンクの肉壁を巻き込むように、ゆっくりと確実にレイの体内へ沈み込んでゆく。

「んッ……あッ、あァッ!」

こじ開けられるような感覚に、レイの口から嬌声が漏れる。

「あぐッ、んッ……はぁッ……」

久しぶりの感覚に、そのまま内臓ごと抉られてしまいそうな震えに襲われる。思わず身体が動いてしまうのを、カイが抑止した。

「久しぶりだからとはいえ、そうがっつくな」

声と同時に、カイは一層ズンッと深く貫いた。

「あああぁぁッ……」

熱い塊を身体に打ち込まれたような衝撃がレイを襲った。カイはさらに結合を深めようと、尻肉に腰をぶつけ、圧した。

「だ、駄目だッ……うぐッ、うああぁッ」

丸い双丘が無意識に躍動し、分け入ってくる怒張から本能的に逃れようとする。

「そんな動きをされると、余計興奮するな」

カイの分身が硬直さを更に増してゆく。カはレイの腰をがっちりと掴むと、ゆっくりと引き出し始めた。

排泄の穴を支配していた太い幹が、ズズッと擦れながら抜けてゆく。

「はぁぁ……あぁッ!あッ、ああッ!」

レイが息を吐いたその刹那、カイは全力でレイの体内へと腰を打ち込んだ。

「こ、壊れるッ……カイ、やめッ」

返事のかわりにカイは、レイの体内のさらに奥深くまで押し挿れた。捻り擦られ、突き上げられ、ズルッと滑って後退し、再び突き上げられる。

「いや……あぁッ……だ……だめだッ……」

レイは弱々しく首を振った。押し込まれたカイの肉茎で粘膜を擦られると、背筋が震え、総毛立つ。

「あ、あっ、あぁッ……」

カイはひたすらレイの秘所を責め立ててゆく。カイから流れた汗がレイの身体に落ち、レイ自身の汗と混じり合って背筋を流れ落ちた。

抽送にあわせて淫らな声が部屋中を木霊する。

「レイ、気持ちいいか?」

「気持ち……イイッ……カイは……?」

言葉に合わせてカイが腰を大きく繰りこみ、双臀を圧迫する。

「あぁ……俺もだ」

レイの身体は燃えたぎるように熱く火照り、脳内まで焼かれてしないそうな刺激に目の前が朱色に染まる。

レイの肉壁がカイ自身をより一層強く締め付けてゆく。

「っ……そろそろ……レイッ……」

レイを貫くカイの動きが徐々に早まり、射出が近いことを感じ取ったレイは、薄れゆく意識のなか、こくこくと首を縦に振った。

「くッ……出るッ」

腰の動きが止まり、カイの欲望が勢いよくレイの体内に迸った。おびただしい量の樹液がレイの身体へ注ぎ込まれてゆく。熱い精液を放出され、レイは身体が焼け爛れるような感覚に身を任せた。

「あッ、熱いッ……はぁ、あぁッ!」

噴き出る粘液を双臀全体で受け止めながら、無意識のうちにレイは自らの硬直を擦っていた。

部屋中に淫らな声を一瞬響かせたのち、カイ自身を咥え込んだまま、レイの肉茎から白い粘液が勢いよく噴き出し、シンクの壁に打ち付けられていった。

























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「タカオ~!」

「……あぁ……マックスぅ……」

カイとレイが共に暮らしているマンションの玄関先で、蹲るように座るタカオの表情は、マックスとは対照的に心なしかげっそりとやつれていた。

「どうして中に入らないノ?タカオも『カイがようやく戻ってきたからパーティしよう』ってレイに呼ばれたんでショ?」

「どうもこうも……聞いてみろよ」

タカオが指さした先には、二人が住むマンションの台所の窓。

僅かに開いた窓から漏れ聞こえてきたものは、誰が聞いても何をしているかが推測できるであろう、悩ましげな声。

「……まだ夕方なのに、ズイブン激しいネ~」

「『ごちそう用意して待ってるから』って言ってたのに、何なんだよコレは!?」

ふと、マックスがドアのノブに手をかけ廻してみると、鉄製のドアは音もなくゆっくりと開いてゆく。

「アレ?カギかかってないヨ」

「……え?どういうことだ?勝手に入っていいって事か?」

「……ウーン、つまり……」

マックスが指をパチンと鳴らした。

「レイがゴチソウ、ってコトなんじゃナイ?」

マックスは悪戯を思いついた子供のように笑った。







ごちそうっていう言葉自体があまり最近聞かない気がしますねぇ。
 
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