ゲームセンターでの出来事(3)


『行ける』

 カイがそう確信した瞬間でした。

カイ「!?」

 レイの掌がカイの口に添えられ、避けるように身体ごと押し返されてしまいました。

レイ「だから人前ではやめろって何度も言っただろ!?」


 レイはやんわりとかわしたつもりでしたが、それはかえってカイの闘争心に火を付ける結果になってしまいました。

カイ「お前な……」

 カイはレイの首根っこを掴んで立たせると、そのままテーブルの上へレイの身体を押し倒しました。

レイ「カイッ!?」
カイ「気が変わった。ここでする」

 突然の宣言に、レイの瞳が驚きで丸くなります。


レイ「ま、待て!」
カイ「待たない」

 レイは腕を伸ばしてカイの身体を止めようとしますが、不自然な体勢を取らされている事もあり、あっという間に払いのけられてしまいます。

レイ「ここをどこだと思ってるんだ!?」
カイ「大声を出すと店員に気付かれるぞ」
レイ「くっ……」

 人に見られる事を嫌がるレイは、その一言で急に大人しくなりました。


カイ「それに白虎族では習わなかったか?借りたものはきちんと返す、と」
レイ「それは……そうだけど……」
カイ「そういうことだ」

 カイはレイの身体に覆い被さると、片手で首筋を撫でさすりながら、布越しに胸元を口で啄みます。

レイ「ッ……!」

 思わずレイの口から声が漏れました。


 そんなレイを満足そうに見やると、カイは身体を上へずらし、レイの顔へ近づいて行きます。

カイ「もう観念しろ」
レイ「カイ……」

 レイの身体から力が抜けるのと同時に、二人の唇が重なり合いました。
(くっついてないじゃないか、というツッコミ禁止w)
レイ「ンンッ……」

 口腔を弄びながら、カイは空いた手で器用にレイの上半身を解いて行きます。

レイ「カ、カイッ……」

 首筋から胸元へと舌を這わせて行き、淡いピンク色の突起を口に含むと、レイの口から甲高い声が漏れました。

レイ「あッ!」
カイ「…静かにしろ」
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